君はロミオの青い空を知っているか

本日は少しマニアックなお話を書きましょうか。
皆さんは世界名作劇場というアニメシリーズはご存じでしょうか。
その冠名は度々変更しておりますが(例えばカルピスまんが劇場やハウス食品世界名作劇場などなど)、内容は皆さんも知るものが多いと思います。
有名なところでいうと「フランダースの犬」や「アルプスの少女ハイジ」や「母を訪ねて三千里」、「あらいぐまラスカル」、「赤毛のアン」などそうそうたるメンツが顔をそろえております。
しかし今回私がここで書き添えたいものは、そんなそうそうたるメンツの名前からは埋もれてしまってますが、知る人ぞ知る、いや下手したらこのシリーズ1の名作といわれている「ロミオの青い空」についてです。1995年1月15日~12月17日まで。全33話。
知ってますか?この名作を。
内容はさらっとしか書きませんが、この物語は主人公ロミオを中心に、同じ境遇の仲間たちとの友情、家族との愛情、ライバルとの闘い、夢、希望、残酷さ、すべてが詰まっててとにかく泣けちゃうんです。。。。
特に友情の部分に特筆するべき所がありまして、ロミオとあの子の未来が夢がアレのアレでアレになって。。。やばい思い出しただけで泣ける。
で、そんなお話の内容をここで書いても、たくさんの方がすでに書かれているでしょうから、私はさらに花のプロとしての視点でこのアニメを考察したいと思います。
このアニメには所々、お花が出てくるシーンがあります。
・まずはオープニングに出てくるお花

はいこれ何か説明要らないくらいわかりやすいですよね。
そうですひまわりです。
で、少し調べてみました。
ひまわりはもともとアメリカ大陸原産でもともとは先住民族の食用の植物だったんですね。で、1510年ごろスペイン人が母国に持ち帰り、その後約100年かけてヨーロッパに伝わったようです。
ちなみに豆知識
ひまわりは太陽の方向を追いかけることから「日回り」と呼ばれるのは有名ですよね。でも完全に開花したお花は東を向いたまま全く動きません。つまり開いたひまわりを見れば東西南北がわかるんですね。つまり上の画像のひまわりは画面左(東)に向いていることから、ロミオは東へ向かっていることになります。つまりスイスソノーニョ村からミラノの方へ向かう道中のシーンということになりますね♪(これは見て物語知ってる人にしかわからない)
あとひまわりはイタリア語でgirasole(ジラソーレ)と呼ばれております。girareは回る、soleは太陽。つまり日本の名前の付け方と全く同じなんですねぇ。感慨深し。

次はだいぶ飛んで19話のロッシ親方のお母さんが来襲する回のお花


その次の回のロッシ親方の向かいに越してきたテオおじいさん所の孫娘のナナちゃんへアンジェレッタからのプレゼントブーケ

↑これも意外と分かりやすいお花ですよね。
そうです両方とも「コスモス」です。
こちらも元々はアメリカ大陸原産のキク科のお花。
実はお話の舞台でもあるイタリアから日本へ渡ってきています。1879年(明治12年)です。ここで実に興味深いデータがありまして、ロミオの青い空の時代背景は1875-76年ごろとされています。
非常に近い時期にイタリアから日本へ渡っていたのですね。
コスモスのイタリア語はcosmos!
はい一緒です。
もともとはラテン語やギリシャ語で宇宙や星座の秩序という意味ですね。(某聖矢さんも関係してますねこれは。。。)
花咲く姿が理路整然と整ってることに驚愕したスペイン人の昔の人の誰かがつけたみたいっすよ。
咲く時期はイタリアも日本もほぼ同じ時期の秋ごろに咲きます。この19話ではロミオ含めていろんな人が厚着をし出してるので、きちっとした時代考証と季節感をもってアニメを作っているのがうかがわれますね。

つぎはこのお花

これは非常に難しい問題でした。
で、おそらくですがこれはエーデルワイスではないかと思います。
19世紀のこのころ、エーデルワイスは純潔や、高貴を意味する花言葉があり、お供えによく使われていたという記述がありました。
しかし乱獲が激しくなりこの物語の時代背景の直後1909年には採集禁止となったようです。
このほかにも沢山の花が出てくるシーンがあったのですが、判別不可能でした。
このために見直してこのブログを書いたのですがやはりの号泣(笑)
皆さんもぜひ一度見てみてください!
こんなおじさんがこんな良い子が見るようなアニメを熱く語ってしまうなんて・・・。

では本日のお花↓

本日は男性へのプレゼント花束
・バンダブルー 紫色の象徴的なお花 蘭
・アンブラック 赤色の蘭の花
・クラシックココア 花束の付け根に位置している変わり咲きの菊
・ノイバラの実 丸い赤い実のついた枝
・ツルウメモドキ 黄色オレンジの実の付いた枝
・赤入才 赤っぽい先端がとがった葉
・シマハラン 緑の葉
昭和な男性へのプレゼントでした。
とっても似合っていて、これなら男性が持ち歩いても恥ずかしくないですね!
ご購入者様も大変喜んでくださいました!!